特定商取引法と個人情報

特定商取引とは

ネットビジネスや通信販売をする場合、必ず表示しなければいけないのが、【特定商取引法に基づく表示】です。
販売者の本名、事務所の住所、事務所の電話番号、メールアドレスなどの連絡先を表示しなければいけません。自宅を事務所と兼用している(自宅でビジネスをしている)場合は、自宅の住所や電話番号を表示しすることになります。

確かに、消費者を守るために必要なこととは思いますが、これでは販売者の個人情報を垂れ流しているのと同じです。事務所を別に構えている人はいいとして、おそらく大半の人は自宅でしょうから、抵抗が大きいと思います。

いたずらやスパムなどに情報を使われたら迷惑この上ないし、場合によってはストーカーなど身の危険もあるかもしれません。
特に一人暮らしの女性は住所を公開するのは恐怖だと思います。 男性でも家族がいれば、家族が危険な目に合わないとも限らないので、気が気ではないでしょう。
まともな商売をしていれば大丈夫とおっしゃる方もおられますが、世の中には逆恨みする人もいますので100%大丈夫ということはありません。

特定の人にのみ販売するビジネス形態なら、さほど問題にはならないと思います。 ですが不特定多数の人に販売するビジネス形態ならそうはいかないでしょう。

ここでは不特定多数の人に販売するビジネス形態の【特定商取引法に基づく表示】について、どんな身の守り方があるか考えてみました。
参考になれば幸いです。

特定商取引については、経済産業省の特定商取引法のページを参考にしてください。

オフィスを借りる

レンタルオフィス、シェアオフィス、バーチャルオフィスなどのオフィスを借りること安心できます。 貸してくれるオフィスにも色々な種類があります。
  • 住所だけ貸してくれるところ
  • 郵便や電話の転送を行っているところ
  • 電話応対までしてくれるところ
  • 会議などに使う部屋が借りられるところ
  • etc.
など実に様々です。
ぜひ自分に必要なサービスのあるオフィスを選んでください。
住所だけ借りるのであれば、月額500円ほどで借りられるところもあります。

個人情報を開示しなくてよい決済代行を探す

決済代行会社によっては、特定商取引法に基づく表示を常時開示しなくてすむところもあります。 販売しようとしている商品がその会社で取り扱えるなら、安心して商品の販売ができます。

例えばNoteは書類での開示請求があったときにのみ本人に連絡、本人が許可がないと開示しないそうです。
そうかと思えばインフォトップのように、特定商取引法に基づく表示は常時開示、自社が運営するバーチャルオフィス以外のバーチャルオフィスでの登録を禁止しているところもあります。
決済代行システム

必要なときメールで送信する手も

いっそう、見たいと思う方にのみメールで送るという方法もあります。 販売者の情報は『請求があったとき速やかに開示すること』となっているので、常時開示する必要はないのです。
Noteが採用しているのが、これに近い方法です。

画面にフォームを用意して、メールアドレスを入力してもらい、そのアドレスへ情報を開示しているURLを送るのです。 メール本文で情報を送ってもいいですが、情報を相手に送ってしまうと悪用される可能性もあります。
これなら、法律を守りつつ、自分の身もある程度守れますね。テキストで画面に表示するより遥かに安全です。
この処理を自動化したい場合は、銀行振込サンクスメールも使えます。

ロボットに拾われたり保存されたりしないように

【特定商取引法に基づく表示】をWeb上で開示する場合を考えてみます。

情報はテキストで書かない

住所や名前などの個人情報をテキストで書いてはいけません。 クローラーやその他情報を集めるロボットは、テキストを読み込んでいきます。 画像もインデックスされますが、テキストはデータとして取れてしまうので画像より厄介です。

個人情報は画像にして、ブラウザへはその画像を表示する方法がより安全です。
1つ覚えておきたいのが、この方法は目の見える方には有効ですが、目の不自由な方は読むことができません。 この辺りの工夫がもう1つ必要になるかもしれません。
バーチャルオフィスの中には、この方法で開示するよう指定しているところもあります。

クローラーのインデックスを拒否する

【特定商取引法に基づく表示】を完全に1ページ(1URL)にして、そのページはYahoo!、Googleなどの検索エンジンへインデックスしないようにしておきましょう。
<head>と</head>の間に、 <meta name="robots" content="NOINDEX,NOFOLLOW"> を書いておくと、インデックスされない決まりになっています。
ただこのタグを無視するクローラーもいると考えられるので、100%ではありません。

個人情報を書いている画像もクローラーにインデックスさせないようにしましょう。
【robots.txt】ファイルを作成し、次を記述します。
User-Agent: *
Disallow: 画像へのパス
画像へのパスは、相対パスで大丈夫です。【/】を先頭に付けます。 画像が【img】ディレクトリにあり、ファイル名【info.png】だとすると、
Disallow: /img/info.png
になります。

【robots.txt】ファイルをサイトの直下へアップロードします。
規則を守るクローラーなら、これで画像をインデックスしなくなります。

画像ファイルのパーミッションを設定する

個人情報を書いている画像ファイルのパーミッションを、普段は外部からアクセスできない設定にしておきます。 画像を表示しているページにアクセスがあったら、一瞬画面を表示できるようにパーミッションを変更、ページが表示されたらパーミッションを元に戻します。
普段はアクセス権がないのでクローラーもブラウザも画像を表示できません。 これでクローラーが読み込もうとしても、ブラウザで表示しようとしてもアクセス権がないので見られることはありません。

ついでにキャッシュされないように<head>と</head>の間に、
<meta http-equiv="Pragma" content="no-cache">
<meta http-equiv="Cache-Control" content="no-store">
<meta http-equiv="Expires" content="0">
を加えておくと安心かもしれません。

右クリックで画像を保存する事を禁止したければ、imgタグの後ろに【oncontextmenu="return false;"】をつけて、
<img ・・・・ oncontextmenu="return false;">
とすればいいのですが、簡単に解除する方法もあります。画面キャプチャされるかもしれません。