PHPスクリプトをhtmlやhtm拡張子で動作させる

時々需要があるらしく、PHPファイルをhtmlファイルとして扱うことを希望される方がおられます。
実際にはPHPファイルなのにhtmlファイルとして扱うことは、

• サーバーに負荷がかかることと
• セキュリティの観点から、

あまり褒められた方法ではありません。必要な箇所にのみ設定するようにしてください。

ここで紹介するのは一般的な方法です。レンタルサーバーによっても設定値が異なったり、そもそもhtmlファイルをPHPとして動かすことを許可されていない場合もありますので、実際の設定値はお使いのレンタルサーバーにお尋ねください。

もしお使いのサーバーで【httpd.conf】が使えるようなら【.htaccess】より【httpd.conf】の方がパフォーマンスは上がるようです。しかしレンタルサーバーでは【.htaccess】しか使えないと思いますので、【.htaccess】として記述します。

【.htaccess】ファイルに
AddHandler handler-name extension [extension]・・・
の構文を記述します。

拡張子（extension）をハンドラ（handler-name）で動かすように追加（AddHandler）します、という意味です。
ハンドラとは、ファイルが呼ばれた時に起動させるもののことです。
PCなどで拡張子【txt】を開くとテキストエディタが立ち上がり、【pdf】を開くとアクロバットリーダーが立ち上がります。 これは拡張子とアプリケーションが関連付けられているためです。
同じ様に関連付けを追加するイメージです。

CGI版PHP

AddHandler php***-script .html
と記述します。
【***】にはPHPのバージョンが入ることが多いようです。レンタルサーバー毎に異なりますので、お使いのレンタルサーバーのマニュアルをご覧ください。

【.html】だけでなく【.htm】でもPHPを動作させる場合は、
AddHandler php***-script .htm .html
です。

スクリプト版PHP

AddHandler application/x-httpd-php .html
です。

【.html】だけでなく【.htm】でもPHPを動作させる場合は、
AddHandler application/x-httpd-php .htm .html
です。

【.htaccess】ファイルに
AddType MIME-type extension [extension] ・・・
の構文を記述します。

拡張子（extension）のMIMEタイプ（MIME-type）を追加（AddType）します、という意味です。
MIMEタイプとは、ファイルの種類のことです。例えば画像ファイル（gif、png、jpegなど）、テキスト（plain、html、cssなど）などです。

htmlファイルをPHPと定義する

AddType application/x-httpd-php .html
と記述します。

【.html】だけでなく【.htm】でもPHPを動作させる場合は、
AddTyper application/x-httpd-php .htm .html
です。