コマンドを実行するとは

レンタルサーバーにソフトウェアをインストールしただけで、ソフトウェアが実行されるのをひたすら待っていた方がおられました。そんな方のために『実行する』ということを日常生活に置き換えながら書いてみます。

コマンドとは

日本語で言うと命令です。
  • ファイルを開く
  • ディレクトリの移動
  • メールの送信
  • ブラウザでWebページを開く
  • etc.
などなど数えきれないほどあります。
こうしたコマンドをコンピュータに送り処理を実行させます。

PCで【test.txt】というファイルのアイコンをダブルクリックしてファイルを開いたとします。
これはPCに【test.txt】ファイルをテキストエディタで開け、とコマンドを送っているのです。
アイコンを選択したことでファイル名とファイルの種類(拡張子txtからテキストエディタ)を示し、
ダブルクリックで開くという命令をして、
ファイルのオープンを実行しています。

ソフトウェアはコマンドの集まり

ソフトウェア(プログラムやスクリプトと表記されていることもあります)は上のコマンドの集まりと考えてください。色々なコマンドを組み合わせて、複雑な処理をしていきます。

ネットビジネスではPHPやPerlと言った言葉を見聞きすることがあると思います。
PHPやPerlはプログラミング言語と言い、コンピュータにコマンドを送る言語の種類です。 人間界でも英語、フランス語、イタリア語・・・など色々あるのと同じで、色々な言語があります。
ソフトウェアはこうしたプログラミング言語を使ってコンピュータへのコマンドを書いています。

PHPで書かれたソフトウェアはレンタルサーバーにPHPがインストールされていなければ動きませんし、Perlで書かれたソフトウェアはレンタルサーバーにPerlがインストールされていなければ動きません。

実行する方法

様々な実行方法があります。
  • GUI画面だとダブルクリックやシングルクリック
  • タッチパネルならタップ
  • CLIならコマンドプロンプトからコマンドを入力
  • cronにコマンドを登録
  • ブラウザから開いても(アクセスしても)実行されます
  • etc.
です。
細かく言うと少し違う部分もありますが、これらの操作は全て実行していることになります。

実行しなければ何も起こりません

コマンドを実行しなければ、ソフトウェアがコンピュータにあるだけでは何も起こりません。

マルウェア(ウィルスなど)がPCにあるだけでは害はない、と聞いたことがないでしょうか。
ウィルスファイルを開くなどして実行しない限り、何も悪さはしないのです。実行しなければただそこにあるだけです。

これと同じで何か処理をしたければ、実行しなくてはいけません。実行せずに待っていても何も起こりません。

わかりやすくするため、宝くじに例えてみます。
  1. ソフトウェアに処理をさせたいと思う ⇒ 宝くじが当たらないかなと思う
  2. ソフトウェアをインストール、設定する ⇒ 宝くじはどこで買えるか、当たる確率など調べる
  3. 実行する ⇒ 宝くじを買いに行く
    買いに行かず落ちているくじを探したり、ネコババしたりして手に入れる人もいるでしょう。実行方法は複数あります。
  4. 結果の確認 ⇒ 当たったかどうか確認する
  5. 正常終了ならOK、エラーなら対処 ⇒ 当たりならお金を受け取り、外れなら次を買う、諦めるなど
つまりソフトウェアをインストールしただけで、何かが起こるのを待っている方は、宝くじを買わずに当たらないかと夢見ている状態なのです。これでは永遠に当たりませんので、宝くじを、いえコマンドを実行しましょう。